ワイヤレスコミュニケーション研究室
京都工芸繊維大学 情報工学課程・情報工学専攻
山本高至教授の着任に伴い、2023年4月に発足しました。
最新の無線LANや携帯電話では、通信前に電波伝搬状態を測定し、この状態に応じた高効率なデータ伝送を行っています。現在、伝搬状態はデータ伝送に用いられているだけですが、環境およびその変化、例えばユーザ自身や、周囲の人・物体の動きによって変動するため、伝搬状態に基づいた環境変動把握が可能です。これをワイヤレスセンシングと呼びます。
本研究室では無線LAN機器をはじめとして、伝搬状態を取得するための実験系を複数構築しており、ユーザ方向推定、デバイスフリー物体位置推定、呼吸数推定などを実現しています。このようなセンシングとコミュニケーションの統合システムの研究を通じ、知的環境の実現に取り組んでいます。